デジタルマーケティング

Instagram採用とは?メリットや事例を徹底解説!

SNSが日常生活の一部となっている現代において、利用者数は年々増加しています。
多くの人々がSNSを使っている中、求職者にとってもSNSは身近な存在です。
企業における採用活動は、その時々にもっとも効果的とされる方法を実践することが重要です。
近年では、そんな身近なSNSを採用の場に取り入れる企業が増えてきています。
特に注目すべきは、若者の間で特に人気が高いInstagramを利用した「Instagram採用」です。
Instagram採用は、写真やビデオを介して企業のイメージを求めやすいため、採用活動に大きく貢献してくれることが期待できます。
本記事では、インスタ採用のメリットやデメリット、運用時のポイントについて解説します。
Instagram採用によって、より効果的な採用活動をしたいという方は、ぜひ参考にして下さい。

Instagram採用とは?

「Instagram(インスタグラム)採用」とは、画像や動画投稿をメインとしたSNS、「Instagram」を活用して行う採用活動のことです。略して「インスタ採用」と呼ばれることもあります。
Instagramは月間アクティブアカウント数が3300万を超える、非常に人気のあるSNSです。

(参照:2019年3月:Meta社公式発表

主なユーザー層が10代から30代であるため、新卒や若手の求職者を対象とした採用活動に有効とされ、近年多くの企業がInstagram採用を活用するようになってきています。

身近なSNSでいうと「Twitter」もソーシャルリクルーティングに便利なツールとして利用されています。
しかし、Twitterは基本的に「文字」による情報発信で、これによりユーザーの興味を引きつけ、自社の面接や選考により誘導します。
対してInstagramは「画像や動画」を用いて視覚的にユーザーにメッセージを送ります。
文字で伝えるよりも強い印象を与え、企業の魅力を効果的に伝えることが可能となります。
投稿や画像共有が可能な「Facebook」もソーシャルリクルーティングの手段として利用されていますが、Facebookのユーザー数は減少しています。また、若年層の利用者数もあまり多くはありません。
それに対し、Instagramは特に若者の間で利用されており、新卒を中心とする若年層の求職者へのアプローチが可能です。
リアルタイムに情報を届けられるため、今後開催予定の就職イベントを宣伝する場としてもおすすめです。

ビジュアルコンテンツに特化し、若いユーザーが多いという特性から、Instagramは新卒採用や若手の求職者を対象とした中途採用活動に適した採用SNSのツールであるでしょう。

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Instagram採用のメリット

Instagramを活用した採用活動には、いくつかメリットがあります。代表的なメリットについて5つご紹介します。

企業の魅力を視覚的にアピールできる

Instagramは「採用ブランディング」として非常に効果的です。
社員の紹介や社内イベントなど、企業の魅力を視覚的にアピールし、PRすることで、「この会社で働きたい」「この会社であれば上手くやっていけそう」などと感じる企業のファンを増やし、企業の認知度向上が期待できます。採用サイトや求人メディアでも写真や動画を投稿することは可能ですが、Instagramを活用することでこれらのビジュアル情報を主軸に、異なる視点から豊富な情報を提供することができます。そのため求職者は職場の環境をより具体的に想像することができます。

これにより、求職者と企業とのミスマッチを減らし、企業との相性が良いと感じる求職者を引き寄せることが可能です。

企業イメージを向上できる

Instagramはそのビジュアル中心の特性から採用ブランディングに非常に適しており、企業の魅力を上手くアピールすることができれば、企業イメージの向上につながります。
企業イメージの向上は、より多くの求職者が「この会社で働きたい」と感じるきっかけを生むことにつながります。

また、企業イメージが向上すれば、質の高い人材からの応募も増える可能性があります。
その理由は、優秀な人材は自分が働く企業を非常に注目して選び、その企業のブランドイメージを重視する傾向があるからです。
今後、Instagramを活用して良い企業イメージを形成し維持することは、最終的には優秀な人材の採用につながる重要な戦略を得ます。

採用コストを削減できる

一般的に、採用活動はかなりの費用を要します。求人誌や求人サイトへの掲載料、転職エージェントとの契約料、採用が成功してもしなくても毎月数十万万数百万円もの経費が発生するケースがほとんどです。

ホームページのブログ記事や採用サイトなどを活用した採用手法(採用オウンドメディア)も存在しますが、これらはライティング力、デザイン力、企画力など、専門的なスキルを持ったチームが必要です。 また、コンテンツの制作や投稿には相応の時間を要します。

セキュリティ、Instagramは基本的に無料で、スマートフォン一台あれば、撮影から編集、投稿まで一貫して行うことが可能です。
Instagramによって企業認知度やブランド力を高められれば、自然に応募が集まるようになります。
求人広告や人材紹介に頼ることなく母集団形成できるようになれば、採用コストを大幅に削減できるでしょう。

求人のミスマッチを防げる

早期離職の主な原因となるミスマッチは、Instagramの正しい運用により緩和される可能性があります。
採用した人材がミスマッチによりすぐに退職してしまうと、企業にとって大きなダメージとなります。
できる限りミスマッチを防ぐためには、Instagramの活用が有効です。

正しい運用をすりことで、より現実的な職場の雰囲気を発信することができ、求職者にとっては
「具体的にどのような業務内容なのか」「どのような環境で働くのか」「どのような人々と働くのか」 」等、企業の内部情報を理解する絶好の機会となります。

企業のウェブサイトや求人掲示板では得られない情報を提供することにより、求職者は就職後の状況を容易に想像でき、結果としてミスマッチを減らすことができます。
「求職者」は企業への理解を深めることができ、「企業」は自社に合った候補者を選抜しやすくなります。

毎年新規採用は行っているが、退職者が多いと感じている場合、ミスマッチが問題となっている可能性があります。
Instagramを導入することで、採用時のミスマッチの防止、さらには、内定後や入社後の期待と現実のギャップを縮小でき、内定辞退や早期離職の防止にもつながります。

転職潜在層にもアプローチできる

Instagramは、求人サイトや人材紹介サービスとは異なり、転職を目的とした登録が主なサービスではありません。 そのため、一般の転職サービスには登録していないけれども転職を考えている「隠れた転職希望者」や、将来的に就職活動を開始する大学1年生や2年生など、幅広い層の人々に多様な人材に広範にリーチできるのが、Instagram採用の特有の強みと言えます。

現在、労働人口減少により、採用競争は激化しています。
このような企業同士の競争率が高い状況では、まだ転職や就職活動を開始していない潜在的な労働力に対して、事前にアプローチしておくことが大切です。
これにより、彼らがいざ就職や転職活動を始めたとき、自ら応募する可能性を高めることができます。

Instagram採用のデメリット

Instagram採用は数々のメリットがありますが、デメリットも存在します。
以下のデメリットを認識することで、事前の予防策を計画するのに役立ちます。

コンテンツ制作のスキルが必要

SNSは毎日大量の情報が投稿されますので、インスタ採用で成果を上げるためには、まず目を引く魅力的なコンテンツが必要です。

漠然と画像や動画を投稿をするだけではターゲットの興味を引くことはできません。
ターゲットが興味を持ちそうなキーワードをリサーチし、それらを引き立てる工夫をする必要があるため、デザインやライティングの知識が求められます。

写真や動画撮影、画像加工やデザイン、ライティングなどコンテンツ制作に関する知識やスキルが必要です。

継続的な運用が必要

Instagramに限らずSNSを効果的に運用するには、定期的な投稿が必要であるため、そのための運用体制を構築することが重要です。

期待通りの反響が得られないからと言って、更新をやめてしまうと、「いい加減な企業」とマイナス印象を与えてしまいます。そのため、適度なペースでコンテンツを更新し続けることが求められます。

運用に割く時間が十分になかったり、専門的な知識がない場合、Instagramの運用サービスを利用することも有効な選択肢となります。

ゼロシード株式会社でもInstagram運用支援サービスを提供しています。
採用やSNSに関するノウハウを用いて、Instagramの運用をサポートしますので、ぜひお気軽にご相談ください。

即効性のある施策ではない

Instagramアカウントのデメリットとしては、成果を出すのに時間がかかる、つまり即効性が期待できないことです。

始めてすぐに採用活動に効果が与えられるかというとそうではなく、一定以上のフォロワー数や投稿数になって徐々に求職者に認知されていくというプロセスを踏む必要があり、始めてすぐに採用活動に効果を感じることはどうしても難しく、効果を感じるまでにはある程度の時間がかかります。
そのため、中長期的に目標を定めて継続的に運用することが重要です。
どんな投稿が応募者に刺さるのか、ターゲットや差別化ポイントなどの手応えを掴むには、それなりの投稿数を練習して分析する必要があります。分析や改善、マーケティングの知識が必要となり、一朝一夕では成果が出ないのがInstagram採用です。

しかし、この特性を逆手に取れば、Instagram採用は時間をかけて求職者や将来的な求職者になり得るフォロワーとのつながりを深く築くことが可能な方法と言えます。デメリットをメリットに上手く変えて、採用戦略に組み込むことが重要です。

炎上のリスクがある

企業が採用情報をInstagramで共有する場合、発信内容に不適切な点があった場合は「炎上」のリスクがあります。最悪の場合、企業性やブランド価値を低下させる可能性もあり得ます。
企業アカウントではなく、従業員個人のSNSアカウントを使用している場合、「発言内容は所属組織とは無関係です」などの免責事項を記載することも大切です。

SNSの拡散力によって、一つの投稿で企業イメージが大きく変わることもあるため、十分な注意を払って運用しましょう。

Instagram採用の事例

実際にInstagram採用を実施している企業事例を3つご紹介します。
ぜひ各社の取り組みを参考にしてみてください。

株式会社サイバーエージェント

株式会社サイバーエージェントはメディア事業、インターネット広告事業、ゲーム事業、投資育成事業を主とする企業です。
採用Instagramアカウントでは、就活イベントの案内や選考情報、実際の面接体験談などを投稿しています。
社員の一日の様子なども投稿されており、Instagramで会社の雰囲気を知ることが可能です。
どんな職場かしるだけではなく、面接のワンポイントアドバイス等も発信しているので、求職者にとって有益な情報が詰め込まれています。

Instagramアカウント:@ca_recruit_info

株式会社オープンハウス

オープンハウスは、1997年に創業し、わずか22年で国内不動産会社30万社中トップ7にランクインした、新築戸建・マンションの開発、分譲、販売を行っている、独立系総合不動産ディベロッパーです。

オープンハウスの採用Instagramアカウントは、働いている人の紹介がメインです。
それぞれのインタビューや、一日密着などが多く、職場の雰囲気が伝わりやすいアカウントとなっています。
他にも、オープンハウスが求めている人物像なども説明していおり、求職者と会社のミスマッチを防ぐのに効果的な投稿内容です。

Instagramアカウント:@openhouse_saiyo

株式会社JALスカイ

JALスカイは、1982年に設立されたJALグループの会社です。 東京国際空港(羽田空港)、成田国際空港においてJALグループ便およびJALが受託する外国航空会社便の旅客サービス業務とステーションオペレーション業務を担っています。
JALスカイの採用Instagramアカウントでは、主に社員インタビューや社内イベントを公開しています。バックオフィスの様子も投稿しているので、会社の裏側まで除くことが可能です。

また、ストーリーでユーザーからの質問を受け付け、その後インスタライブで採用チームが回答していくなど、ユーザーとの交流も積極的に行われています。

Instagramアカウント:@jalsky_saiyo

Instagram採用を成功させるポイント

実際にInstagramの採用で成果を出すには、どういった点を意識すれば良いのか、ポイントをご紹介します。

会社の雰囲気をイメージしやすい投稿を心がける

就職や転職を考える際、求職者は企業と自分のフィット感を考えるために、可能な限り多くの情報を求めます。 特に、企業文化、社員の性格、職場の雰囲気といった、テキスト情報だけでは分からない「実際の情報」に対するニーズは非常に高いです。
求職者が必要としている情報を提供することで、興味と関心を引き出すことが可能です。

ターゲット層を明確に決める

Instagramを使った採用活動では、明確にペルソナを決めることが重要です。
ターゲット層がずれていると、訴求性は低くなります。
例えば、若くてエネルギッシュな人材を求める場合、企業の理念や事業内容だけを長々と語るよりも、社内のイベントや実際の仕事の様子、一緒に働く社員の紹介などを積極的に投稿する方が、目指す人物像とのマッチングが期待できます。
このように求める人物像によって、アピールするための写真や投稿内容は異なってきます。

自分たちがどのような人材を求めているか、などの方針を明確に決め、Instagram採用を上手に活用しましょう。

継続的に更新する

Instagramを採用活動に利用する際、その効果を最大限に引き出すためには、継続的な更新が必要です。 これは、Instagramのアルゴリズムが頻繁かつ定期的に新しいコンテンツを投稿するユーザーを優先する傾向があるためです。

新しい投稿があることで、フォロワーのフィードに表示されやすくなり、また新しい人々があなたのページを発見しやすくなります。これにより、会社のブランドや仕事内容をより多くの人々に見せる機会が増えるため、採用の可能性も高まります。

古い情報やアクティビティのないアカウントは、企業が採用活動に消極的であるという印象を与えてしまします。

そのため、Instagramを採用する場合は、一定のペースで投稿を続け、常に新鮮で関心を引くコンテンツを提供することが求められます。

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